ボジョレー・ヌーヴォー2022のご予約受付を開始いたします。
輸入22年目となるドメーヌ・デ・ロンズのボジョレー、今年も例年と同じ2つのキュベを入荷します。
最近、フランスからは「とにかく暑い!!!」という声しか届きません。ボージョレ地方も40度を超える猛暑の中ですが、ドメーヌ・デ・ロンズ(=ドメーヌ・ヴィクトール・ソルナン)のぶどうは順調に元気に育っております。ただ、雨は理想よりも少なく、ぶどうの実の水分はやや少なめ、皮や種の割合が多いので、このままだと「タンニンがしっかり」してくるようです。それを良しとするかどうかは生産者の自由ですし、タンニンを和らげる造りをするのか、特徴として引っ張り出すのかも自由、更にそれを飲み手にどのように伝えるかは売り手の自由。伝えられたものをどう感じるかは飲み手の自由。ワインというものは本当に本当に正解の形がなく、作者や手にした人によって魅力が変わる不思議な飲み物だと改めて感じます。当主フレデリックは、「雨がもっと降って欲しい!」と言います。やはりガメイには綺麗な水分!柔らかく透き通るような飲み口!(=タンニンや強いストラクチャーはあまり要らない)というスタイル。その美味しさを今年も実現できるように、フレデリックは相変わらず毎日朝から晩まで畑仕事を頑張っています。収穫は8月25日ぐらいの予定とのこと。8月は雨が程よく降ってくれることを日本から祈るばかりです!
さて話は変わり、世間を賑わせているヌーヴォー価格高騰のお話です。やはり根っこには大きく「原油高」がありますが、輸送費が上がっているのはそれだけではないようです。ヌーヴォーは飛行機でやって来ますが、その飛行機が戦争の影響でロシア上空を飛べない→通常より3~5時間遠回りする→その分の燃料を余計に積む→貨物のスペースが削られる→スペースが取り合いになるから料金が高くなるのだそうです。聞けば聞くほど、背景には自分たちの力ではどうしようもない流れがあり、その「どうしようもなさ」のレベルはもはや天気と同じぐらいだと感じてしまいます。 生産者からの蔵出し価格もワインのジャンルを問わず全体的に上がっています。そんな中、フレデリックは去年と大して変わらない価格で私たちへヌーヴォーを提供してくれます。思わず「本当にそれで大丈夫なのか!?」と聞き返したくなります(聞き返しませんが)。こういう年だからこそ、いつもと変わらずに飲んで欲しいという彼のヌーヴォーファンへの想いが感じられます。私たちは造り手の想いに感謝しつつ、多少リスクや難しさがあっても、今年も変わらず彼のヌーヴォーを輸入します。 世界情勢を変えることが出来ませんが、そんな中で自分たちがどう動くかを真剣に考えることはできます。生産者、私たち輸入業者、酒販店様や業務店様、買って飲んで頂く一般の皆様、ヌーヴォーに関わるすべての人たちにとって、いつもより難しい年(只々価格という意味で)であることは確実です。ワインの神様に「本当にこのワインが好きかどうか??」と試されているような気もします。その問いに「Yes」と答える素敵な皆さまからのご予約を心よりお待ち申し上げております。(笑) 今年ならではのヌーヴォー2022を楽しみましょう!
例年、スタンダードのドメーヌ・デ・ロンズの方は
ボジョレーらしいジャム感、くだものがパン!と弾けるようなフルーツの強さを感じるテイスト。
ここ数年は特に、ぶどうという天然のポンプが吸い上げた「水分の美味しさ」を感じる。
天然水を美味しいと思う時のように、この透き通ったナチュラルなテイストの水分が
華やかな果実味をベタベタに感じさせず
スッと心地よく喉を通ってゆく。
対して、ドメーヌ・ヴィクトール・ソルナン。
ドメーヌ・デ・ロンズのオーナー フレデリック・ソルナンが息子の名を冠したワイン、生産者としては同じ。
このキュヴェは天然酵母、酸化防止剤添加ゼロ、で造られる。
ぶどうの実よりも、種や皮、もしくは、枝、葉、根っこ、土、枯れ葉などがイメージされやすい、畑の空気感を丸ごとボトルに詰めたようなテイストイメージだ。
当社からの出荷数量は、スタンダードのドメーヌ・デ・ロンズを上回った。
参考上代 \ 3,500 (税別)
イラストはオーナーの息子ヴィクトール君(当時14歳)がワインづくりを手伝う自分
をイメージして描いたものです
参考上代 \ 4,250 (税別)
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